食事の会計のルール

タイ人と食事に行った時に、誰が支払いをしたら良いのでしょうか?

タイ語では、割り勘のことをアメリカン・シェア(อเมริกันแชร์)と言いますが、あまり一般的な会計方法ではありません。グループの中で一番地位の高い人や年齢の高い人がおごるのが一般的です。

駐在員の日本人とタイ人の部下が食事に行った場合、支払いは当然、収入の高い日本人がするものだと期待されます。部下の数が多くて、日本人1人で支払うのが大変な場合はどうしたら良いでしょう?

以下のAとB、どちらが好印象だと思いますか。

A.タイ人から「1人●★■バーツずつ」徴収して、残りを日本人が多めに支払う。
B.日本人がまとまった額を支払うことを伝えて、残りをタイ人に割り勘してもらう。

答え。
より印象が良いのは、Bです。日本ではAのパターンが多いかと思いますが、タイでは先に支払う姿勢を見せた方が好印象となります。残りの金額もきちっと割り勘されるわけではなく、社員間の関係性によって支払い額が変わってくることもあり得るので、残金をどうするかはタイ人に任せたら良いでしょう。

それでは、出張でタイに来た日本人とタイ人のビジネスパートナーが食事に行った場合はどうでしょうか。

この場合、「現地の人が外国から来た人をおもてなしする」という暗黙のルールがあるので、一般的にはタイ側が支払いをします。日本側で支払いをしたい場合は、「ぜひ支払わせてください」とお願いする必要があります。伝票争奪戦が繰り広げられる様を何度も目にしましたが、お願いが聞き入れられない時は、諦めるしかありません。

「公務員なので割り勘じゃないとどうしても困る」という場合は、「なぜならば」フレーズを使ってうまく説明してみてくださいね。

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