私は父がタイ人なので、若い頃からある程度タイ文化を理解していたつもりでしたが、タイ人の夫と結婚して、タイ人の姑を持って、改めて文化の違いに気付いたことがあります。
それは、叱り方。
夫も姑も、子供を叱った後に必ず、「愛しているよ」と言ってハグするんです。衝撃でした。
私は子供時代に色んな漫画を読みましたが、そんなシーンは見たことありません。我が家では、私を𠮟る係は母(日本人)でした。ハグはなし。父は、たまに書斎に私を呼んで、慰めてくれたことがあったなと思い出します。
あなたは会社でタイ人を叱った後、「君に期待してるんだよ」と肩を叩いて愛情フォローしてますか?これできていたら、天才です。
社員は上司から親のような愛を受けることを、叱った後にフォローしてもらうことを無意識に願っています。そして多くの社員が、失望しています。
1.叱った後に励ます
面倒くさくても、親の心で励ましの一言を。
2.人前で叱らない
多くのタイ人は人前で叱られることを嫌います。「愛のあるいじり」も、恥をかかされたと感じる人が多いので危険です。良くない部分は、こっそり教えてあげてください。
3.大声で怒らない
大声を上げる人は、血気をコントロールできない未熟な人だと軽蔑されてしまいます。叱られた内容はさっぱり頭に入らず、嫌な感情だけ残ってしまうという・・・。
ところで、タイでは子供を叱る時に「手」で叩くのはNGらしいんです。
「子供をハグするのと同じ手で叩くなんて残酷だ」と夫。
じゃあどうすれば良いのかというと、ムチを使うんですよね。
ムチで叩いた後に、赤くなった皮膚に薬を塗ってあげて、ハグします。
私にはムチの方が残虐に感じられますが・・・。
国によって感覚が違うので、違いを知っておくのは大切だと思いました。
宜しければ参考になさってください。