「多世代間の学び合い」という活動の発表会でのこと。
隔世世代家族が多いタイの地域の子供たちに
「おじいちゃん、おばあちゃんをどう思う?」
と聞いたら100%が「うざい」って回答したそう
なんですよね。
しょっちゅう酔っ払ってるとか
声が大きいとか
愚痴が多いとか。
わかる気がする…😅
その思いを否定しないで受け止めたスタッフは
偉いなあと思いました。
その後、日本製の高齢者疑似体験装具を使ったりして
世代間交流の活動を重ねていったそうなんですが
プロジェクト終盤で子供たちは
おじいちゃん、おばあちゃんは
「自分が一番愛する人だった」
と気付いたんだそうです。
え⁉︎
親は出稼ぎに行って帰って来ないから
自分にはおじいちゃん、おばあちゃんしかいない。
「うざい」と思う気持ちの根底に
おじいちゃん、おばあちゃんが死んでしまったら
どうしよう…
という恐怖と愛があったのだとか。
そんな素直なこと言っちゃっていいんですか?
思わずウルッときそうになって、困りました。
ある模試の作問者の方の言葉を思い出します。
試験を解く時は集中するので、
感動が心に刺ささりやすい。
だから
受験生の心の成長を促す為に
思わず涙がこぼれるような
心の栄養になる文章を抜粋してるんです
と。
私は受験生ではないですが、通訳として集中して
話を聞くので、ストーリーがズキューンと
心に刺さりやすいのかも…。
仕事で泣いたり、失笑したりするのは
よろしくないと思うので
感動する話と
面白いシチュエーションは
なるべく避けたい所ですが
今回のような不意打ち案件が定期的に巡ってきて
ちょっと困るのでした。

灯籠流しのイベント(ロイカトン)で子供たちが作った灯籠。
活け花のよう。